毎日が何かの日

Always Something

散策の日

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夫婦揃ってこれといった予定がなかった土曜日。空がきれいに晴れていたので紅葉でも眺めるかと鳩ノ巣渓谷へ。うちから電車で1時間程度。

初めて行く河原沿いのハイキングコースだったのだけど、思っていたよりもアップダウンが激しい山道だった。距離は1駅分で大した長さではなかったのだけど、妊婦には酷な登り降りだったと思う。ちょっと嫁の体調が気がかりでしかたなかった。まあ結局、彼女は元気に歩き周り、帰りにはマクドナルドで新発売のグラコロとやらを嬉しそうに頬張っていたので大事にはならなかったようだ。よかったよかった。

空は雲ひとつない青空で、色づきつつある山間が気持ちよかった。途中で渡った白丸ダムには魚がダムを越えて往来するための魚道が設置されていた。これは中の閲覧も可能とのことだったけど、入場はまたの機会に。長い螺旋階段の昇り降りはさすがに止めておくべきだったろう。

1時間程度の渓谷散策だったが、疲れていた心体がすっきりとほぐれた感じ。山道の散歩は肉体を程良く疲れさせてくれ、頭のもやもやを洗い流してくれるような感覚がある。子供とこういうところに遊びに来れるのはいつになるのかな。

胎動の日

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先日の誕生日の日は妊婦検診の日でもあった。

一緒に検診へ赴き超音波測定器の解像モニタを眺めていたが、足を伸ばしたり、腕を開いたり、体をぐるぐるまわしたりと元気なようでなにより。思っていたより心拍速度が早くて驚いた。こういうところで母体とはもう違う生命体なんだなということを思い知る。

お腹に手をのせていると、中でぐりぐりと動く反応が感じられる。母としてはなかなかに痛いものらしいが、父側としてはこういう反応を感じられるのはうれしい。

先生に性別を尋ねたところ、熱心にわが子の股を追い回してくれた。画像解析も縦横変換できたり、輪切りの深度を変えたりといろいろ出来るもんなんだなと関心して注視していた。結局、性別は女性らしい。娘がくるのか。

性別が決まると、どこかいままで概念的だった「わが子」の存在が具現化されていく気分。そして、娘の名前は嫁が前々からのしていたものを採用するつもり。

そもそも私が名付けで気にしていたのは以下の要素。

  1. 漢字の読み方が妥当であること。
  2. ローマ字表記した場合に発音の仕方に迷いがないこと。

嫁が提案した名前は素敵だった。

もう出迎える準備は着々とすすめていこう。

春になるのが待ち遠しい。 

自分のではない誕生日

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11月21日は嫁の誕生日。

毎年、休みを取るようにしている。

彼女と付き合ってからは、この日がちょっとしたイベントを考える日になっていて毎年どこかへの旅行を企画している。

ただ今年は妊娠しているということもあり、午後に検診もあり、遠出はせずにショッピングモールで買い物でもしようかという話になった。

仕事は休みだったが朝6時には起きており、テレビで流れる占いに一喜一憂する彼女と一緒に食事。

それからせっかくのいい天気だからと少しの洗濯と掃除。昨日も洗濯はしたが、「休日」と「晴れ」の両条件を満たしていれば洗濯物の量は関係なしに「洗濯」のカードは提示される。

朝9時には一段落し、これから買いたいものを話ながらのお茶タイム。

まずはショッピングモールを歩き、ランチをし、病院へ行って、カフェで一休みし、スーパーによって帰ってこよう。夜はおいしいお寿司を食べに行き、帰りにケーキを買って帰ろう。家でお茶を淹れ、ケーキを並べ、用意していたプレゼントを渡そう。

そんなささいな誕生日計画。よろこんでくれるといいな。

おめでとう。

晴れた日曜日

これといった予定のない休日の朝。天気が良いということは洗濯物が干せるということだ。嬉しい。

晴天から洗濯物を連想して嬉しい気分になることは幸せなことなのだろうか、という思いが頭によぎるのだけど、洗濯物を貯めこんでしまったのでとにかく処理しないことには次の一週間が過ごせない。

そして熱帯魚の水槽の掃除も。3分の1程度の水を砂利と共に吸出し、砂利は洗い、水は水道水にカルキ抜きとお湯を混ぜて温度をあわせて戻す。

私の水槽は60x45cmで、普及している60cm水槽より奥行きのある将軍水槽ともよばれたりするサイズ。

使っているフィルターがエーハイムの2213という通常の60cm水槽用なので若干ろ過能力は不足気味だ。そのため、水換えを週に2回以上行うようにしている。砂利の掃除は2週間に1回の頻度だろうか。あまり生体に負担をかけたくないので、フィルターの強化を図らなければいけないと思いつつ、もう2年ほどになる。

水槽が落ち着いたら、洗濯物が終わったので干し、ついでに布団も干す。

テレビで流れるプリキュアを眺めつつ、朝食をとる。

こういう始まりは良い休日だ。

ネットでニュースや動画を見ていたらお腹がすいてきた。お昼ごはんにしよう。

午後もゆるやかな休日でありますように。

明日からもがんばろう。

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今日もまた記念日がひとつ

今日は花火を一緒に見に行くことにした。
彼女は朝から仕事だったのだけど、午前中で切り上げてお昼は一緒に食べた。
新バーガーがあるとのことで駅前のマクドナルドへ。
黒辛とうたっているブラックペッパーを口に運びながら、花火を楽しそうに語る彼女にうなずいていた。
 
「じゃあ4時に駅でね」と彼女は家に帰っていった。
浴衣を着てくるらしい。
どうやら一年に一度は浴衣は着たくなるものらしい。
花火大会は浴衣を着る絶好の機会であり、このために仕事を午前で抜けてきたとのこと。
ふと、花火を見るために浴衣を着るのか、それとも浴衣を着るために花火を見るのか、
と問いかけたくなったが黙って見送った。
 
さて3時間ほど時間が空いた。
しばらく読みかけの本に目を落としていたが、どうにも気分が落ち着かないので街をふらふら歩きながら時間を待つことにした。
 
僕と彼女は付き合い始めてからもうすぐ1年が経つ。
ここの日記は随分と日が開いてしまったけど、この一年は随分と長い年月を一緒に過ごしたような気分だ。
 
「もう一年?」というより「まだたったの一年なのか」という感想。
すでにかなり昔から一緒にいたような感覚を持つ。
今までの人生での時間で考えると、彼女との時間はとても短い。
今後はこれを積み重ねて、割合を積み重ね、感覚と現実の剥離は薄まっていくのだろう。
 
ふと入ったデパートの洋服売り場では鮮やかな浴衣がディスプレイされていた。
彼女の浴衣はどんなのだろう。
色は黒と言っていたな。
そういえば髪飾りが無いともいっていたな。
棚の中には髪を飾る色とりどりの花が並んでいる。
暗い色の服にも合いそうなピンクの花がついたピンをひとつ買った。
 
 
4時をちょっと過ぎた頃、彼女と落ち合った。
「おまたせー」
ちょっと不安げな微笑をたたえている
浴衣では黒地に蝶が舞っている。
帯はピンク。
 
「紫の色がかわいいね。ちょっと妖艶ですてきだよ。」
そう臆面も無く褒めたら、そんな言葉はいりませんとばかりに口を尖らせてそっぽを向いた。
照れているらしい。
ひとりニヤニヤしながらそっと手をとって河原へと歩き出した。
 
河原にはいくつかの出店とたくさんの場所取りのための敷物で埋まっていた。
「どこらへんで見ようか」
「やきそば食べたい」
「あの浴衣もかわいい」
「暑いねー」
そんな雑談をしながら川下へと歩いていった。
2人分のスペースはまだまだ至る所に空いていたので、より良さそうな場所を求めていた。
結局、歩くのに疲れた頃に川縁にシートを置いた。
 
花火が始まるまではまだ大分時間があったので、屋台を巡ったりゲームをしたりしていた。
気付いたらポンポンとテスト用の花火が上がり始めた。
辺りはいつの間にか薄暗い。
あと20分ほどで時間だ。
 
ふと髪飾りを買ったことを思い出したので、彼女に渡した。
「もうちょっと早く渡してよ」
と、不意なプレゼントに戸惑いながらも喜んでくれた。
ピンクが帯と髪とで彩っていてかわいらしい。
買ってよかった。
 
 
 
花火はすばらしい。
身体に響く音は心地よく、視界に広がる光の粒は脳に焼きつく。
間近で見上げていたので、大輪の巨大さに圧倒されていた。
次々と黒い空に溶け込んでいく炎の花は、感覚を惑わしていく。
夢心地の一刻だった。
 
 
終わった後、夕食がてら居酒屋へ出向いた。
屋台ではあまり食べ歩かなかったので、のども渇いていたし、お腹もすいていた。
それにもうちょっと一緒にいたかった。
 
「かんぱーい」と並んだグラスを軽く合わせて、冷えたビールをノドに流し込んだ。気持ちがいい。
「この一杯が美味い」と呟いたら「オヤジだね」と笑われた。
  
僕と彼女は5歳差だ。
でも年の差はあまり感じない。
今、良い関係を築けていると思っている。
まだまだ一緒にいるだろうし、ずっと一緒にいたいと思っている。
 
まあ、これからのことは今までと同じというわけではないし、変化は常にしていくものだと思っている。
でも傍らに彼女がいて僕がいるという風景を土台にして生きていくのは悪くない。
  
「でだ。私たちが結婚するとしてだよ……」と彼女が将来のことについて話している。
時々、二人で結婚について話すときがある。
そいういう年頃なのだろう。
彼女は僕を結婚相手に考えてくれているだろうし、僕もその気だ。
ただ、まだ現実には考えてはいないようだ。
「そのうち、ね」
なんてお互いににこやかに見つめ合って、不確定な未来を楽しんでいる。
 
「そうだな、結婚しよう」と僕は囁いた。 
「んー、その言葉を聞くのは人生で一回にしたいな」と彼女。
「だからこれがその一回」
「は?本気なの?」
「そうだよ。じゃあもう一度きちんと言うよ。私と結婚してください。」
僕はそう言ってカバンから包装紙に包まれた小箱を取り出した。
「えー?」とすっとんきょうな声で戸惑っている。
プロポーズされたという現実に実感が伴わないらしい。
僕も同じ。
 
「とても嬉しいですが、ひとつ条件があります。」
彼女は戸惑いながらも、落ち着いた素振りでそういった。
 
「私より先に死なないでくれますか。残され一人で生きるのは寂しいです」
 
帰りは彼女の家まで手を繋いで帰った。
度々彼女は思い出したように「えー!?」と声をあげていた。
 
プロポーズされたという現実に実感が伴わないらしい。
僕も同じ。
 
まあそれもこれから徐々に感じて行けばいいんじゃないかな。
一緒に。

PRESS Start 2008

昨日は彼女と、友人たちとオーケストラコンサートへ行ってきた。
ゲーム雑誌のファミ通提供のゲーム音楽のコンサート。
私はゲーム音楽が大好きなんだけど、彼女はゲーム自体に疎い。
それでもピアノを弾くし、音楽自体は好きだし、オーケストラの音は楽しいに違いないと誘った。
 
コンサートはとても良かった。
友人とひたすらに感激していた。
彼女も、どの音楽も知らないなりに楽しんでくれたみたい。
でもどちらかというとオーケストラよりも楽器ソロの音楽の方が好みなのかな。
今度はピアノのコンサートとか誘ってみようかな。

1ヶ月目の記念日

彼女と付き合い始めて1ヶ月が経った。
まずは1ヶ月間一緒にいてくれたことへささやかな感謝を。
 
お祝い気分で、少し良い感じのしゃぶしゃぶ屋さんの個室を予約しておいた。
落ち着いた雰囲気で和やかに食事をしたかったのだけど、どうにも彼女はこの空間が落ち着かない様子。
お肉には感激してくれたけど、変な緊張をさせてしまっていた。
これはちょっと失敗だったのかもしれない。
僕の「お祝いしたい」と言う独りよがりな感情を押し付けてしまった気がする。
もっと気楽な感じで楽しめるようなところにすればよかったか。
 
食事の後はドーナツ屋に行った。
こちらでの彼女は実に楽しそうだった。
よかった。
ドーナツもおいしい。