毎日が何かの日

Always Something

2、夜

いろいろと幸運が重なって、また彼女と2人で食事に出かけることができた。
本当は友達を交えての食事だったのだけど。
 
友達にアドバイスをもらって、ちょっと雰囲気の良いところへ行く。彼女はアルコールが苦手なのだけど、ワインのカクテルについて話していたら興味を持ってくれたみたい。
彼女はサングリア、僕はキールで乾杯。
 
昨日のことは無かったかのような雑談が続く。
楽しい。
このまま昨日のことを忘れて、一昨日の時間を今日に繋いでしまおうか。
それで良し、としてしまおうか。
 
いや、真綿を首に巻かれてのじわりじわりと締め付けられるような死よりも、銃で心臓を打ち抜かれて死にたい。彼女の砂糖菓子の弾丸ならば心地よく甘い死に浸れると思う。
 
これは自分のことを第一に置いた自分勝手な視点だろう。
撃つ側の苦悩を無視している。
彼女には感謝と、そしてお詫びを。
 
さて、と。