毎日が何かの日

Always Something

3、記念日

あまり思い残すことはしたくない。
できるだけ自分の思いを出して、充分な満足をして死にたい。
そんなことを思いながら口説いていた。
 
彼女は、うろたえて、そして照れていた。
まんざらでも無さそうな笑顔だ。
 
なんでだろう、昨日とは彼女の悩みが少し違って見える。
 
「えっと、じゃあこれからよろしくお願いします」
彼女は軽く頷きながらそういった。