2008-08-12 3、記念日 あまり思い残すことはしたくない。 できるだけ自分の思いを出して、充分な満足をして死にたい。 そんなことを思いながら口説いていた。 彼女は、うろたえて、そして照れていた。 まんざらでも無さそうな笑顔だ。 なんでだろう、昨日とは彼女の悩みが少し違って見える。 「えっと、じゃあこれからよろしくお願いします」 彼女は軽く頷きながらそういった。