毎日が何かの日

Always Something

僕の部屋で

彼女と僕の部屋で勉強をすることになった。今は共に同じ資格試験を目指している。

彼女が部屋に来るということで昨夜は大掃除をした。物を整理し、カーペットを磨き、床を拭いた。

夜通しかかってしまったけど、きれいになった。フィギュアやドールは出しっぱなしだけど、大丈夫だろう。


朝、彼女が好きだといったメロンを買った。勉強の合間に一緒に食べよう。

会えた

昨日、どうしても会いたくなって、会社帰りの彼女と待ち合わせしてバーでデート。

思えば付き合うようになってから2人だけでゆっくりと話すのはこれが初めて。ちょっと昨日の日記でも書いた不安があったのだけど、あれは杞憂だったと感じた。

これからお互いの恋心を共に育てていこう。


今日はこれからコミックマーケットというマンガ描きのイベントに参加をする。
僕は、稚拙ながらもマンガを描くのが好きなのだ。中学生の頃からだから、もうかなりの年月になる。
彼女はマンガは好きだけど、自分で描いたり、こういう自費出版の本を買ったりはしない。

「どういうマンガが多いの?」と彼女は尋ねた。
「この日は、主に女性向きのマンガの日だよ」と僕。

それから僕は、気が付いたらBLについて語ってしまっていた。男性同士の恋愛物とでもいうべきジャンル。

彼女には、なんで男性同士の恋愛が「女性向け」の物語になるのかが不思議らしい。

これは何か貸してみた方がいいのか、貸さずにおいた方が良いのか……

どちらにせよ僕の本を見せることはできない。

いつか見せられる日が来るのだろうか。
僕は彼女に見せたいのだろうか。

会えない日

今日は僕は休み。彼女は仕事。
ふと、なぜ彼女が僕の告白に応えてくれたのかを考えていた。
 
今、彼女に僕への恋愛感情というのは無いだろう。
 
一応彼氏彼女の関係にはなったが、これは僕の押しに流されたようなものだ。
彼女は「僕のことが好きだから」ではなく「僕の告白を断るのが辛いから」応えてくれたのだろう。
 
彼女には今「好きな男性」というのはいないと思う。
今の僕は「仲の良い友達」程度だろう。
 
僕はこれから彼女を惚れさせなければならない。
次のデートの約束はしてある。
新たなデートの誘いにも乗ってくれるだろう。
これからデートを重ねていけば、彼女も僕のことを好きになってくれるだろうか。
僕は彼女にふさわしい男性になれるだろうか。
 
これからが大切。
一緒にいろいろな事を楽しんでいきたい。

ビリヤード

彼女とは同じ職場と言ったけど、実は彼女は今月中に他へ異動していってしまう。
もう1人、仲の良い同僚で去っていってしまう人がいる。
だからさらに同期の友達を交えて4人でプチ壮行会。
 
ボラボラで軽く食事をした後、ゲームでもしようかとビリヤード台へと移る。
2vs2でのチーム戦。順番に玉を突いていこう。
じゃんけんでチーム分けをしたら、彼女と一緒になった。うれしい。
 
久しぶりだけどそれなりにできるはず。がんばろう。
 
 
 
ビリヤードを遊ぶにあたっての問題は、だれもルールを覚えていなかったということ。
とりあえずブレイクショットを打ち、ローボールとハイボールのどちらかを先に全部入れた方が勝ちというルールになった。ちなみに8はローボール扱い。ローボール側がちょっと不利なんだけど、誰もボールの総数が奇数であることに気づいていないようなので黙っていた。
 
第一戦は相手がローボール側。
でも負けた。
 
さあ、練習終わり。
何か賭けようか?
 
 
 
ドリンクを賭けることにした。
 
第2戦。相手がまず1をポケットしたので、僕らが落とすのはまたハイボール
結構順調にすすんだ。
彼女も慣れて、ある程度は玉がまっすぐ飛ぶようになり、いくつかポケットしていた。
そしてハイボール最後の一球をポケットしたのは彼女。
ローボールはまだ残っていた。
 
勝ったのは僕ら。
彼女の喜ぶ姿がかわいすぎる。
勝ててよかった。
 
 
 
相手チームが納得いかないと再戦。
 
今度は彼らがハイボールを最初に落とし、僕らがローボール側。
彼らは順調に玉を落としていき、残り4つとなった時も僕らはまだ一つも落としてはいなかった。
 
でもそこから追い上げた。
驚くことに彼女のターンで4つ程落としてくれた。
 
終わってみれば、また僕らの勝利。
相手の一人は僕よりも上手くて、今回は負けるかなと思ったんだけど彼女に助けられた。
これはチームワークの勝利かな。
 
相手が言い訳を喚きまくり、彼女がいい気になって挑発している。
ま、勝負は結果が全てだよ。
現状認識の錯誤は負け犬の遠吠えにしか聞こえない。
 
楽しかった。
 
そういえばドリンクを賭けていたのを忘れていた。
今度奢ってもらおう。

3、記念日

あまり思い残すことはしたくない。
できるだけ自分の思いを出して、充分な満足をして死にたい。
そんなことを思いながら口説いていた。
 
彼女は、うろたえて、そして照れていた。
まんざらでも無さそうな笑顔だ。
 
なんでだろう、昨日とは彼女の悩みが少し違って見える。
 
「えっと、じゃあこれからよろしくお願いします」
彼女は軽く頷きながらそういった。

2、夜

いろいろと幸運が重なって、また彼女と2人で食事に出かけることができた。
本当は友達を交えての食事だったのだけど。
 
友達にアドバイスをもらって、ちょっと雰囲気の良いところへ行く。彼女はアルコールが苦手なのだけど、ワインのカクテルについて話していたら興味を持ってくれたみたい。
彼女はサングリア、僕はキールで乾杯。
 
昨日のことは無かったかのような雑談が続く。
楽しい。
このまま昨日のことを忘れて、一昨日の時間を今日に繋いでしまおうか。
それで良し、としてしまおうか。
 
いや、真綿を首に巻かれてのじわりじわりと締め付けられるような死よりも、銃で心臓を打ち抜かれて死にたい。彼女の砂糖菓子の弾丸ならば心地よく甘い死に浸れると思う。
 
これは自分のことを第一に置いた自分勝手な視点だろう。
撃つ側の苦悩を無視している。
彼女には感謝と、そしてお詫びを。
 
さて、と。

1、朝

昨日はなかなか寝付けなかった。
彼女の考えを考えていた。
 
「彼氏と別れたとたんに男友達から告白された」という状況を、彼女はどう考えるのだろう。
僕は、彼女の彼氏への想いはよくわからない。
あまりのろけ話をするような人ではないから。
でもとても良いカップルに思えていた。
 
おそらく僕は彼女の異性の友達としては身近な存在だろう。
彼女に男性の友達は多い。
それでも2人きりの食事に出向くようなことはしない。
そういう意味では、彼女は僕のことをすごく慕ってくれていたのだと思う。
 
僕には下心があって……だから彼女と仲良くなりたかったのに。